生きていかなきゃ

と花瑤さんは、今藤の顔を床に近づけた。


「ほら、飲めよ」


悪臭漂う濁った水。


あたしが被害者なら耐えられない。



周りにいる女子は、後ずさったもののこっちを真剣に見ている。


また騒ぎを聞き付けた男子たちが、興味本位で見に来ている。



「あたしはそういうことを望んでない。

離せよ、その手」


あたしは花瑤さんが今藤を押さえつけてる手を、ひっぱたいた。



それで今藤は水から離れて姿を消した。



< 187 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop