生きていかなきゃ
と花瑤さんは、今藤の顔を床に近づけた。
「ほら、飲めよ」
悪臭漂う濁った水。
あたしが被害者なら耐えられない。
周りにいる女子は、後ずさったもののこっちを真剣に見ている。
また騒ぎを聞き付けた男子たちが、興味本位で見に来ている。
「あたしはそういうことを望んでない。
離せよ、その手」
あたしは花瑤さんが今藤を押さえつけてる手を、ひっぱたいた。
それで今藤は水から離れて姿を消した。