生きていかなきゃ
朝の時間に余裕がないからか、機嫌の悪い私に話しかける人はいなかった。
学校に着き、靴箱で靴を履き変える。
キングデビルにぶたれた所が、少し痛む。
あいつは形振り(なりふり)構わず殴ってくるから嫌だ。
まぁ反抗した自分が悪いんだけどね。
教室に入る。
そして見てしまう、花瑤の席。
今日はあたしより先に来たみたいだ。
あたしが来るのを待ってたのか、威張って座ってた席を離れ、鞄を掛けてるあたしの元に来た花瑤。
「おはよう。
あら、その顔どうしたの?
いつもより汚さが目立ってるよ」
今藤との会話に凍りつく教室だったが、どうやらあたしたちでも空気は緊迫するようだ。
そして花瑤が言ってることは、あたしの頬のこと。
恐らく少しだけ腫れたのだろう。
それを彼女が言ってる。