生きていかなきゃ
孤児になる大雅
それから朝日が昇った。
休日となる今日。
あたしはいつもより遅く起きることにした。
いつものように皆に接する自信がない。
「ドール‼
朝ごはん食べないのー?」
クーコとデルが寝ているあたしの体に飛び込んでくる。
無邪気な彼らが羨ましい。
「今日は要らないって…言っておいて」
「えー‼ ドールも一緒に食べようよ!」
「リトルデビルが作ったご飯、美味しいよ!」
わかりきってることをデルは言う。
でも確かに少しはご飯食べとかないと、弱くなるよね。
あたしは昨日と変わらない面持ちで、クーコたちと共に食堂に向かった。