生きていかなきゃ

認めたくないあたしは、それを明かさないわけにはいかない。




それからぞくぞくとみんなが帰ってきた。


あたしは特に出迎えることをしなかった。



それから晩御飯を食べ終わった。


「ドール!
今からいっしょにおふろはいろ!」


クーコが誘ってくる。


「いいよ、入ろっか」


素直に応じたあたしは、クーコと共に部屋に向かう。


「ドール」


だけどあたしはスモークに呼び止められた。


「何?」


振り返って訊く。


「さっきおまえと結構居る男…
名前何だっけ?

とりあえずそいつが、さっきここ覗いてたぜ」


誰? 今藤?

あ、でも今藤と帰ることは滅多にないから…


久佐野か。


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