生きていかなきゃ

あたしはそう言って、着席しに行った。


もう朝の時間は終わりで、チャイムが鳴った。


見ただけでは友達のようなやり取り。


だが実際はそんないいものではなかった。




「ドール、やっと来れたな。

宿題だしてたろ?


それを持って今すぐ校長室に行ってこい」


担任が教室に入ってきた早早、あたしに言ってきた。


返事は特にしなかったものの、みんなが朝自習に励んでる中、あたしは一人校長室に向かった。



「失礼します」


校長室のドアをノックし、相手子からの返事が来ると、あたしはその中に入った。


何も言わない厳格な校長先生は、こっちを静かに見つめる。


「反省文を書いたので、持ってきました」


一応ちゃんとした態度で言った。


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