生きていかなきゃ
「やだー
そんなのわからなくていいー」
「同じことしたら、父さんも母さんも悲しむよ」
もう何を言ったらいいか、わからなくなった。
「父さんも母さんもいないドールに、今の僕の気持ちなんてわかんないよ!」
そう言われ、何も口にできなかった。
大雅はただ下を向いて、泣きじゃくってるだけだった。
それからあたしは、警察と救急車を呼んだのだった。
警察からの事情聴取が終わったのは、深夜だった。
取調室から出ると、キングデビルとスモークがいた。
大雅の姿はなかった。
「大丈夫か?」
すぐに声をかけてくれるスモーク。