生きていかなきゃ
「大雅は、どうなる?」
「恐らくもう少ししたら、ウチに来ると思うよ」
やっぱりそうか。
大雅は両親に捨てられてないけど、孤児になったんだ。
あたしの所にいても大丈夫な子だ。
キングデビルは黙って歩き出す。
あたしは二人の後ろをついていった。
「大雅は今病院。
数日したら来るだろ」
前を向きながら言うスモーク。
あたしは特に反応しなかった。
「何でスモークが来たの?
普通そこはリトルデビルじゃないの?」
あたしたちの乗る車に近づくと、スモークに訊く。
「リトルデビルの方が良かった?
少なくとも俺は、リトルデビルより俺に来てほしいって推測した」
「どっちでもいいよ」
車に乗る。