生きていかなきゃ
「隣に来ないでよ」
後部座席に乗るあたしの隣に、スモークは座ってくる。
今のあたしの心境を悟られたくないため、あたしはそんなスモークを拒否する。
「ちょっとの間なんだから、いいじゃん」
キングデビルがいるため、あたしはこれ以上何も言わなかった。
車の中であたしはずっと外を見ていた。
穏やかな車内にあたしは、涙腺が緩んでいく。
だからあたしは真っ暗な空を見て、我慢しようとしている。
だがどうやら小刻みに自分の手は震えているようだった。
そんな時、隣から肩を叩かれた。
「我慢せず、感情を出せばいいじゃん」
頑固で強がりなあたしが、人前で泣くなんてあり得ない。