生きていかなきゃ
一旦スモークを見たものの、すぐに視線を戻した。
ウチに着く。
あたしは一番に部屋に戻った。
部屋にいる子はみんな眠っている。
あたしは起こさないように気を配りながら、布団を敷いた。
「ドール」
部屋のドアを開けたスモークはあたしを呼ぶ。
こんな状況によくも話しかけられるなぁ。
部屋を出たあたしは、少しそこから遠ざかり彼の話を聞く。
「何?」
「風呂入れ。
リトルデビルが沸かし直してくれたから」
寝ようとしたあたしに、風呂か。
「ごめん、今そんな気分じゃない」
「いいから、入りなよ。
朝入るのきついだろ?
なんなら一緒に入ってやろか?」
はぁ、そっか。
明日も学校あるんだった。
風呂入らないとまずいよね。
スモークと一緒に…か。
そういえば最近二人で入ってないな。