生きていかなきゃ

目を覚ますと、毛布がかけられていた。


誰がやったのかを知るために、首を動かす。


すると向かいのベンチにスモークがいた。



「スモーク、何やってんの?!

イッテ!!」


突然起き上がり、勢いよく言ったため、頭が痛みを走らせた。
  


「もっと落ち着けよ。

おまえを見れば、大体のことはわかるから」


そっか。

だからここもわかったんだ。



あれ?

あたし、制服着てない...


普段着になってる...。



「あたしの制服は?」


「あー。
着替えさせたら、手洗いしてきて、今乾かしてる。

匂いも取れたぞ」



あたしのためにスモーク、そんなことまで...?


「いやいや、今スモークテスト期間じゃん!
呑気にあたしなんか構ってる暇なんか...」



< 353 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop