生きていかなきゃ
「いいよ、俺はドールのそばにいる」
そんな嬉しいこと言ってくれる。
だけど...
「テスト近いんでしょ?
追い込まなきゃ」
「いいって。
それに今帰ってそんなことしても、ドールのことが気になって集中できないかもしれないし。
俺がテスト失敗するとでも思ってんの?」
そっか。 そんなに自信あるんなら大丈夫だね。
あたしは安心したように、そのまま寝たのであった。
次に起き上がる頃には、酒の匂いは引いていた。
「帰るか」
「うん」
そう会話して、あまり喋らないままあたしたちは施設に帰っていった。