生きていかなきゃ
どうした、久佐野。
突然そんなこと言って。
「俺も見習わないとなー」
よく意味がわからないため、返事をしないことに。
「今日おまえん家行っていいか?」
彼は時々あたしのいる施設に行きたがる。
あたしの事情を知っているから、拒みはしない。
「何しに来んの」
「まぁ久しぶりにちびっこに会いに」
「ふーん」
あたしはそう返事をした。
悪いと言ってないから、彼はついてくる。
施設の前につく。
すると後ろからケリミが歩いてくるのが見えた。
だから一緒に中に入ろうと、少し待った。