生きていかなきゃ

掴んできたデルの手を、あたしは優しく握る。



そして3人で楽しい話をして家に向かう。



「あれ?ドールじゃん。

おまえに兄弟いたんだ」


と突然背後から、男の声が聞こえた。



後ろを振り向く。


あー、クラスメートだ。



「兄弟じゃないよ。

一緒に住んでる子」


「へー。

楽しそうじゃん。


ドールって本当は、明るい人間なんだな」



なに?


あたしのことに踏み込もうとして。


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