【短】微熱。
「堤さんが前から気になってたんだ。」




ちょうど耳にしてしまった。




「俺と付きあってくんねぇ?」




「ごめんなさい。無理。」




うわ、瑠璃の振り方って残酷・・・。




こんな振られ方したら、




俺耐えられない、死んじゃう。




「ちょっと緒川ッ!!」




前原が驚愕の表情を浮かべている。




前原の視線の先を追うと、




滝見が瑠璃に近づいている。




瑠璃ッ、お前あぶねぇよッ!!




「何してんのよ、緒川ッ!」




滝見がまた1歩、瑠璃に近寄る。




どうしてだろう、動かない身体。




「近寄るんじゃねぇよッ!!!」




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