【短】微熱。
ちゅッ




「りッりりりょ、亮ッ!!」




瑠璃は挙動不審な声を上げつつ




俺の腕から逃れた。




「わかった?」




「わッ、わかる訳ないでしょッ。」




焦ってる瑠璃。




わかりやす過ぎだよ。




「大事なモノ、瑠璃だから。」




覚えといて、そう言って




俺はブランコの傍から離れた。




「待ってよ、亮ッ!!」




腕を掴まれて前に進めない。




「このまま逃がさないんだからッ!」




こんなこと言われたら、




俺は期待しちゃうよ?




俺こそ君の傍にいていいの?




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