【短】微熱。
「さっきのキス嘘じゃないよね!?」




「あたりまえだろ。」




俺より弱いはずの瑠璃の力なのに、




俺はいつの間にか、瑠璃の隣。




「あたしが逃がさないんだから。」




ちゅ。




瑠璃と2度目のキス。




今度はちょっぴり穏やかだった。




「あたしの大事なモノ、亮だから。」




おでこをコツンと合わせて俺等は笑った。




「瑠璃のチビ。」




「は!?このムードで言う事ぉ!?」




「俺首痛いじゃん。」




「知らないし、そんなこと。」




あれ、瑠璃・・・。




「またお前熱い・・・。」




「熱出たかも。」




「俺のおかげだな。」




「そういうのは俺のせいでしょ。」




いつまでもこうして笑っていたい。




微熱ばかりの君の横で。




    END


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