シークレットラブ~Boys~
俺は作った笑顔を顔に貼り付ける。


大人のフリをする。





「いえ、いいんです。

俺も、愛してましたけど・・・


でも、しょうがないと思います。

だから、そんなに謝らないでください。」



俺の言葉に、彼女はホッとしたような顔をした。


そして、ふんわりと微笑んで。




「ありがとう。

・・・・・・さようなら。」



あっさりとベンチから立ち上がり。

公園から去って行った。






・・・ためらわずに。


颯爽とも思える軽い足取りで。




所詮、俺は。


彼女にとってはそんぐらいの奴。





そう、自嘲していると。


後ろの方にある草陰から、何かがすっ飛んで行った。





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