シークレットラブ~Boys~
「ありがとう。」


彼女は、そう微笑んで俺の手を取ろうとした――が。





「何が『ありがとう』だ!

なめてんのかババァ!!!調子こくんじゃねぇ!」



ヤクザ顔負けの迫力で、三國が彼女の手をはたいた。





・・・・・・・・・なんで三國怒ってるんだ?



「えと・・・あなたは?」


彼女が困惑した顔で聞いている。

当然だろう。



「通りすがりの通行人Mです!!!」


「・・・・・・・・・えと・・・」



更に困惑している彼女に、俺は教えた。



「俺のクラスの三國みくっていう女子です。」


「あ、文也(フミヤ)君の知り合いなんだ。」


「えぇ、まぁ。」



俺はそう言い、素早く彼女を引っ張り起こした。




「怪我、ないですか?」


「えぇ。少しスカート汚れちゃったけど・・・大丈夫よ。」





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