シークレットラブ～Boys～

彼女は安心させるようにふわっと微笑む。


俺はホッとしたと同時に、三國を見た。

睨むように、少し、視線に力を入れる。




「どういうことだよ、三國。

なんでいきなり体当たりなんて・・・」


「しょうがないじゃん！もう、限界だったんだから！」



俺の視線など物ともせずに、三國は怒鳴るように言う。


そして、ギッと彼女を睨んだ。




「なんで・・・なんでそんなにあっさり去れるのよ！

なんで相手の気持ち考えないのよ！

なんで・・・・・・」



言いかけて、三國は唇を噛み締めた。





俺は、予想外の言葉に目を見開いた。


こいつ・・・俺のため、に？




彼女はすまなそうに視線を地面にやる。



「・・・・・・そう、ね・・・。

私、あなたに体当たりされて当然だわ・・・。

だって、本当に・・・文也君に悪いことしちゃったもの・・・。」


「なっ!!!そんな、いいんですよ！」


俺は慌てて両手を振る。