シークレットラブ~Boys~
「あーちゃーん!調子はいかが~?」


「・・・・・・っ、ふ、副部長・・・なんですか?」




あ。


「声、震えてる。大丈夫?」


「!!!

こ、これは、走ってる、からです!」


「これだけであーちゃんの声は震えるの~?」



おどけたように言えば、あーちゃんは押し黙る。


ほら。

やっぱ、違うんじゃん。




ね、気付いてる?


あーちゃん、今、広大のこと、見てるんだよ。





「・・・・・・あーちゃん。」


「・・・・・・・・・・なんですか。」


「サボろっか。」


「・・・・・・・・・・・・・は?」



あーちゃんが怪訝な目を俺に向ける。



「だーかーらー。

サボろうって言ってるの♪」


「・・・・・・なんでですか。」




< 26 / 32 >

この作品をシェア

pagetop