シークレットラブ~Boys~
鼓動が速くなる。


反則だ。

反則に決まってる。




「・・・・・・な、んで・・・

なんで、あたしの気持ち、知ってるんですか?


どうして・・・・・・こんなに、優しくしてくれるんですか?」



泣き出す寸前。


震える声で紡がれた質問。




どちらの質問にも、俺は一言で答えられる。



けど、今は、答えてやらない。




だって、今。

あーちゃんを更に困惑させたくない。


あーちゃんは今。

自分の気持ちを整理するので、精一杯なんだろうから。




まだ、言わない。






「さあ、どうしてだろうな。」


「なんですか、その答え・・・」


「まぁまぁ。いーじゃんいーじゃん。」


「・・・・・・・・・。」




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