シークレットラブ~Boys~
彼女の切なそうな愛しそうな・・・

あの、健気な瞳を思い出しながら。



あの先生が何か気付いてるのかは分からない。


気付いてなかったのかもしんねぇし。

気付いてても無視いていたのかもしんねぇ。



けど。


そんなんはどうでもいいんだ。




先生が気付こうが、気付かなかろうが、どうだっていい。



ただ・・・・・・


彼女のあの瞳が、嫌なんだ。

彼女にあんな顔、させたくないんだ。





サッカー部の朝練中。


グラウンドから3階を見上げたときに見えた。




切なそうな顔なんて。

苦しそうな顔なんて。

儚い笑った顔なんて。



見たくなかったんだ。





「・・・・・・っ・・・どこ、だよ。」



思わずぼやく。




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