危険なアイツと同居生活
気付いたら、あたしは蒼の部屋にいた。
そして、その黒いベッドの上に寝ていた。
あたしの上には蒼がいて。
熱っぽい瞳であたしを見る。
その瞳は儚げで、碧とも蒼とも違う。
初めて見る蒼の表情だった。
すっと長い首筋。
きゅっと閉じた唇。
少し潤んだその瞳。
その全てが愛しくて、そして色っぽくて。
あたしの身体が熱を放った。
「唯ちゃん……」
そう言って、蒼はあたしの手をぎゅっと握りしめる。
「唯ちゃんが悪いんだからね」
そう言って、蒼はあたしの首元に顔を埋めた。