危険なアイツと同居生活
嬉しい。
嬉しいけど、早まり過ぎだよ蒼くん!
あたしは慌てて飛び起き、ベッドの下に避難する。
散らばっていたギターのピックが足に刺さり、思わず声を上げる。
「あーあ。唯ちゃん、間抜けだな」
「まっ……間抜けじゃないし!
蒼の部屋が最強に汚いからだしっ!!」
「うるさいなぁー。
あ、じゃあ唯ちゃん、一緒に片付けてよ。
……お、ね、が、い」
あたしはまだまだ蒼の手のひらで転がされている状態。
そして、そのうちがぶりと噛みつかれる。
だけど、それでもいい。
蒼の彼女になれただけで、最高に幸せだから。