危険なアイツと同居生活





ー唯sideー






「今日、新しい物件見に行くんだ」




そう言うあたしに、




「良かったじゃん」




芽衣が安心したように言った。






蒼の元を離れて八日目。

あたしの傷は、まだ癒えない。

でも、諦めもついてきた。

あたしは蒼の前から消えるしかない。

あたしのためにも、これ以上蒼に執着してはいけないと思った。



あたしはただのファンに戻ろう。

蒼はあたしに夢をくれたんだ。



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