危険なアイツと同居生活




続いて二曲目、『F uck』

激しくて荒々しいギターの音が流れる。

コード変化に富み、狂ったような複雑なリズム。

それを難なく引きこなす蒼はさすがだ。

そして、甘い声で歌を歌い、熱い瞳であたしを見つめる。




あぁ、まるで蒼に抱かれているみたい。

身体の底から熱くなって、あたしがあたしじゃなくなりそう。




誘うようなその歌声につられて……


あたしはふらふらと歩いていた。

蒼のもとへ。



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