危険なアイツと同居生活







散らばった部屋の中で、蒼はあたしを抱いた。

ただただ、熱くて頭がくらくらするひと時だった。

そして、蒼の確かな愛を感じた。




痛くて甘い悲鳴をあげるあたしの身体を抱きしめ、少し顔を歪める蒼。

その瞳が愛しくて、蒼の顔をじっと見る。





「唯ちゃん……」




蒼は瞳を潤ませる。




「そんなに……見ないで……」




ううん、見たいの。

蒼があたしを愛してくれている姿を。




「唯ちゃんの意地悪」




そう言って甘い甘いキスをくれる。



蒼がかっこいいからだけじゃない。

蒼の全てが愛しいから、あたしはこんなに夢中になる。

好きがどんどん溢れてくるよ。




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