危険なアイツと同居生活




「唯ちゃん、見にきてもいいんだよ?

黙ってて、突然来られるのは困るから」




蒼はこの前のライブのことを根に持っているのだろうか。

冗談っぽくそう言う蒼に、




「行くに決まってるじゃん!」




あたしは返事をしていた。




蒼の演奏が聞けるなら、あたしはどこにだって行く!

あたしは……蒼の彼女であり、蒼のファンだから。





「それにしても、リードギターって難しいんだね。

全然出来る気がしないや」




そう言って、蒼は困った顔をしていた。




「優弥のこと、もっと尊敬しなきゃ」



< 214 / 528 >

この作品をシェア

pagetop