危険なアイツと同居生活
「蒼ー?ないんだけど!」
蒼の部屋から慎吾の声が聞こえて、がしゃんと物を動かす音がする。
「もう!慎吾、俺の部屋を汚さないで!!」
蒼はあたしを抱き寄せたまま、蒼の部屋にいる慎吾に向かって叫ぶ。
「もとから超汚いじゃん!」
慎吾の声が聞こえて、
ガラガラガラガシャン!!
破壊的な音が聞こえた。
「あー、慎吾、いい加減にしてよ」
ため息をついて立ち上がる蒼。
「お楽しみはあとでね、唯ちゃん」
そう言って、軽いキスをくれた。
触れるか触れないかのキスなのに、あたしの身体は熱を持つ。
また、蒼の温もりを求めてしまう。
あたしは、心も身体も蒼を求めて止まない。
蒼中毒だ。