危険なアイツと同居生活
蒼を好きなのは、あたし。
世界で一番好きだという自信もある。
これからも、あたしは蒼に触れていたい。
隣で眠りたいよ。
蒼は鋭い瞳でこっちを見る。
何の感情もない、碧の瞳。
その瞳は、何かを決心しているようにすら思えた。
「川藤ゆりさんと関係があったのは、事実です」
その言葉に落胆を隠せない。
ずどーんと石が降ってきた気分だった。
川藤ゆりと、蒼。
周りが文句を言えないほどお似合いのカップルだ。
そんなカップルが公認されたら……
あたしは、今後蒼とどう接したらいいのだろうか。