危険なアイツと同居生活






「碧さん。

その一般人女性とは、どんなタイプの女性ですか?」




記者の質問に、




「優しいけど芯が強くて。

しっかり者で、頼りになります。

……俺にとって、なくてはならない女性です」



答える蒼。

確かに画面に写っているのは碧だが、その表情や声色は柔らかく、碧になりきれていない気がする。

そんな蒼に、あたしの胸がきゅんきゅん痛む。





「何真面目に答えてんの、蒼は……」




あたしの前で、慎吾が小さくこぼした。



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