危険なアイツと同居生活
蒼は少し頬を染め、横を向く。
「別に唯ちゃんのためじゃないしっ」
そして、わざと意地悪にそんなことを言う。
「じゃあ、誰のため?」
その質問に、
「俺のため」
蒼は答えた。
「俺自身のけじめのため。
これで唯ちゃんとの仲を、誰にも邪魔されない」
ほら、結局あたしのためでしょ。
ふくれたり拗ねたりするけど、蒼は結局あたしに優しい。
あたしは、そんな蒼から離れられない。
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