危険なアイツと同居生活
「それよりさぁ、唯ちゃん」
蒼があたしをまじまじと見つめる。
その、大きな瞳に見つめられるだけで、あたしは丸焦げになりそう。
「今日、慎吾とデートしてたみたいじゃん」
「でっ……デートじゃない!
賢一だっていたし!!」
「唯ちゃん、俺だけ抜きで楽しそうだね」
蒼はそう言ってぷーっと頬を膨らます。
そんな蒼がたまらなく愛しい。
それにね、
「蒼、妬いた?」
何だか嬉しいな。
蒼がやきもち妬いてくれるなんて。
あたしが蒼にベタ惚れなだけかと思っていたけど、蒼もあたしのこと好きいてくれるんだな。
「当たり前じゃん」
そう言って蒼はスプーンを置く。