危険なアイツと同居生活
ー蒼sideー
「……はぁ!?」
俺は思わず大声を出していた。
「優弥、冗談言ってるの?」
隣で慎吾も凍っている。
「冗談のはずねぇだろ。
猶予は十日間。完璧にしろ」
優弥は椅子に座って、地獄の印刷物をちらつかせていた。
「十日間って……
俺、昼間仕事してんだけど!」
青ざめた賢一が抗議する。
それでも優弥は折れない。
「三週間後にはツアーがある。
だから、それまでに聞ける状態にしねぇと」
優弥は余裕の顔で煙草の煙を吐いた。