危険なアイツと同居生活






「蒼?」




意を決して呼んでみる。

しばらく静寂が続き、




「なに?」




部屋から顔を出す蒼。

ほとんど寝ていないのか、その顔はやつれ疲れていた。

目の下には隈すらある。

あたしは、こんな蒼が心配だ。






「大丈夫?無理しないでね」




あたしの言葉に、




「ありがと」




疲れた笑顔で答える。

そして、蒼の手が伸びて、あたしの胸にぎゅっと抱きつく。

いきなり抱きつかれたあたしは、ドキドキしてキュンキュンして。

こんな状況なのに、頭がおかしくなってしまいそう。



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