危険なアイツと同居生活
「新曲?」
遠慮がちに蒼に聞く。
すると、うんと蒼は頷いた。
「また、優弥が難題持ってきてさぁ」
苦笑いをする蒼。
だけど、何だか少し嬉しそう。
「唯ちゃん、楽しみにしていてね」
珍しくそんなことを言う蒼。
今まで、プライベートと仕事は分けることが多かった蒼。
ライブの日程だって教えてくれなかったのに。
なのに、どうしてしまったんだろ。
「また、しばらく忙しくなるかもしれないけど、俺は唯ちゃんだけのものだよ」
そう言って、優しいキスをくれる。
甘くって、そして熱くって。
とろけそうになるあたしの身体。
蒼って不思議だな。
こうもあたしを夢中にさせてしまうなんて。