危険なアイツと同居生活
「ごめんなさい……」
思わず謝る。
「ごめんなさい、あたし……」
あたしの震える声は、
「謝ることねぇよ」
優弥さんの少し穏やかな声に掻き消された。
その言葉が信じられなくて、あたしは優弥さんを見上げる。
すると、コワモテの優弥さんは、なんとあたしを見て笑っていて。
「唯ちゃん、ありがとな」
なぜかお礼を言う。
「唯ちゃんのおかげだ。
最近の蒼、すげぇイイ」
「……え?」
「前はFを憎んですらいたのに、今は進んで碧になってくれる」