危険なアイツと同居生活
「あたしっ、何回頑張ってもツアーのチケット取れなくて。
今回は諦めることにしていたのに!
なのに、最前列だよっ!?」
「うん」
「碧も、酙も、玄も、そして艶も、またあんなに近くで見れるなんて!」
こんなにFに感動する亜美。
蒼と同居したり、他のメンバーとも仲良くさせてもらっているなんて到底言えない。
だけど改めて思った。
Fの力は偉大なんだと。
「そうそう。
碧、彼女いるみたいだね」
その言葉にドキッとする。
「碧が彼氏だったらヤバイだろうなぁ」
うん。確かにヤバイ。
色んな意味で。
「いいなぁ。
あたしもドSな碧に抱かれたい。
めちゃくちゃに壊されたい」
「もう!亜美!!」
思わず叫んでしまう。
蒼はドSじゃないし、めちゃくちゃでもない。
だけど……
碧に抱かれるのもたまにはいいかな、なんて思った。