危険なアイツと同居生活





「それに、明日、碧の誕生日だよね?」



「うん……」




そう言って、何気なく右耳のピアスに触れる。



きっと、ファンの方が豪華なプレゼントを贈るんだろうな。

貧乏学生のあたしのプレゼントなんて、ちっぽけなもの。

だけど、蒼、喜んでくれるといいな。





早く蒼の笑顔が見たいな。

明日会えるというのに、あたしの心は待ちきれない。

今すぐ飛んでいって、蒼に会いたいよ。

すごく、すごく会いたい。

二週間、時が止まってるんじゃないかってほど長かった。




< 290 / 528 >

この作品をシェア

pagetop