危険なアイツと同居生活
「それに、明日、碧の誕生日だよね?」
「うん……」
そう言って、何気なく右耳のピアスに触れる。
きっと、ファンの方が豪華なプレゼントを贈るんだろうな。
貧乏学生のあたしのプレゼントなんて、ちっぽけなもの。
だけど、蒼、喜んでくれるといいな。
早く蒼の笑顔が見たいな。
明日会えるというのに、あたしの心は待ちきれない。
今すぐ飛んでいって、蒼に会いたいよ。
すごく、すごく会いたい。
二週間、時が止まってるんじゃないかってほど長かった。