危険なアイツと同居生活





「もぉ!!うるさいなぁ!」




蒼はそう言ってそっぽを向く。

そして、




「唯ちゃん、パフェあげるよ」




そう言って、あたしの前に生クリームの乗ったスプーンを差し出した。




出されるままに、クリームを食べるあたし。

まるで、蒼のようにふわふわで甘い味がした。




何だか嬉しいな。

友達とみんなで、こうやって遊べるの。

ずっと無理だと思っていた。

蒼とは、あの下宿でだけ関わることが許されると思っていた。



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