危険なアイツと同居生活
やばい。
何でそんな顔するの?
何でそんなに色気があるの?
その顔を見ただけで、あたし、おかしくなっちゃうよ。
椅子に座り、あたしは俯いた。
「これで撮影は終了です。
ありがとうございました」
スタッフが頭を下げ、眩しかったライトが消される。
そして、四人がゆっくりこっちに歩いてきた。
黒い細身のパンツ。
シルクのような光沢のあるシャツに黒いジャケット。
あたしの前にいるのは、大人気四人組のF。
胸がドキドキして破裂しそう。
あたしは、いつまで経っても彼に慣れない。