危険なアイツと同居生活







「あぁ、君が碧の彼女だね」




偉そうなスーツのおじさんが言う。

Fの事務所関係の人かもしれない。




「お世話になっています」




ぎこちなく頭を下げるあたし。




「碧。可愛い娘じゃないか」




目尻にシワを寄せて笑うおじさん。

そんなおじさんに向かって、




「鈴木さんには渡さないっすよ。

こいつ、マジで俺にベタ惚れだから」




なんて言ってあたしを抱き寄せる蒼……いや、碧。

その唇をあたしの頬に寄せ、甘い吐息がかかった。





あぁ、もうだめ!

あたしの胸が破裂しそう!!

その身体に触れるだけで、あたし、発火しそう!




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