危険なアイツと同居生活
あたしの声は闇に吸い込まれ、再び静寂が訪れた。
気まずい静寂の中で、小さく慎吾と賢一の笑い声が聞こえた気がした。
慎吾と賢一、いい二人だったよ。
太ったおっさん、最高だったよ。
考えれば考えるほど、胸がきゅうっと締め付けられる。
息が出来ないほど苦しくなる。
楽しかった思い出が次々に頭を流れ……
一筋の涙が頬を伝った。
「お願いです」
優弥さん。
あたしから他の全てを取り上げてもいい。
でも……
でも、蒼だけは取り上げないで。
「あたしを……
これからも蒼の彼女にしてください」