危険なアイツと同居生活
「いいか。TODAYには気をつけろ。
特に蒼。
てめぇ、そのふざけた本性見せるんじゃねぇよ!」
「ふざけてないもんっ!!」
蒼はいつものように頬を膨らます。
それを見て、優弥さんは首を振った。
そして、Fのメンバーは楽しそうに笑っていた。
結局、隆太の件は解決しなかった。
だけど、蒼のことが好きだと実感した一日だった。
あたしは、どんなアイドルが来ても蒼を選ぶ。
だって、蒼以上にあたしをドキドキさせて、熱くさせて、狂わせて、焦がす人はいないよ?
あたしは絶対、蒼から離れない。
帰り道、ひと気のない道路で蒼に身を寄せる。
蒼はあたしの身体をぎゅっと抱きしめる。
このまま、時が止まってしまえばいいのに。
今日もあたしは蒼に夢中。