危険なアイツと同居生活
蒼はあたしを見て、嬉しそうに笑う。
爽やかなその笑顔にきゅんとする。
苦しいよ。
胸が甘くて苦しい。
「あれ?
蒼君、何か雰囲気違うくない?」
隣で隆太が呟いた。
蒼は次々と板を撃ち抜いていった。
涼しい顔をして。
隣の隆太は明らかに焦っていて。
次は何をしようかと企んでいる。
そして、蒼が隆太に勝つための一級を蹴ろうとした時……
「おっと」
つまずいたふりをしながら、ボールを転がす隆太。
そのボールは蒼の足元へ辿り着き……
何も知らない蒼が一歩を踏み出した時……
蒼の足はそのボールに乗って……
ドスン……
蒼は豪快な尻もちをついた。