危険なアイツと同居生活









「ごめん。落ち着いた」




ベンチに座り、ジュースを飲み、やっと亜美は言葉を発した。

その声はいつものしっかりした亜美のもので、少しホッとした。





大切なことをずっと黙っていたあたし。

こんなあたしに対して、亜美はどんな言葉を投げかけるだろう。

想像するだけで怖いけど、それを真摯に受け止めようと思った。




だけど……





「唯」




あたしを見て笑う亜美。




「素敵な彼氏じゃん」




何で……

何でそんなこと言うの?

だって亜美、Fの大ファンだよね?

碧とあたしが付き合っていたら、面白くないよね。




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