危険なアイツと同居生活
ー蒼sideー
「なーに、慎吾?」
俺は電話の向こうの慎吾に向かって呑気な返事をした。
だけど、慎吾の声は心無しか暗かった。
嫌な予感がする。
『蒼、最近何してるの?』
「大学生活エンジョイ」
『練習とか、ボイトレとか行ってないよね?』
「あ、忘れてた」
『それが駄目だったんかな……』
慎吾らしくない返事が返って来た。
『俺も最近、ずっと遊んでたんだけどね……』
そう言って慎吾は、衝撃的な話をした。