危険なアイツと同居生活
あたしたちはFの話に花を咲かせ、
蒼の前ではゆっくり見れないFのDVDを鑑賞して騒いでいた。
「あぁ……やっぱりかっこいい……」
胸が熱くて、きゅっと痛くて、くすぐったくて。
こんな気持ちにしてくれるのはFだけ。
あたしは、Fからもう離れられない。
夜遅くまで亜美と話し込んで、明け方に眠りについた。
蒼はやっぱり帰ってこなかった。
そして夢の中……
扉が開いた音がして、どすっと重いものが倒れた気がした。