危険なアイツと同居生活
そうなんだ。
そんなことがあったんだ。
だけど……
「他のグループをプロデュースするとしても、Fを辞めるなんてことはないんじゃない?」
気になっていることを言った。
Fにあれだけ思い入れがある優弥さん。
今まで共に頑張ってきた仲間を簡単に捨てるとは考えられない。
「Fでの優弥の目標、達成出来たんじゃないかな」
蒼が静かに口を開いた。
「有名になれたし、ツアーだってしたし。
それだけ有名になったのに、自覚なく遊んでいた俺たちに愛想尽きたのも分かるよ。
もし、俺が骨折なんてしなかったら……」
「関係ねぇよ。
俺ら、元からたるんでんだよ」
賢一はそんなことを言ったけど、相変わらず暗い顔をしていた。