危険なアイツと同居生活




「だけど優弥、他のグループをプロデュースするんでしょ?」




その問いに




「プロデュースだけな。

俺は芸能界一本だから、他のグループの面倒を見ることくらい簡単だ」




冷静に答える優弥さん。

結局、心配しすぎなだけのようだ。




「優弥、Fのプロデュース、手ぇ抜くんじゃねぇよ」




賢一が得意げに言うと、




「その話をしないといけねぇ」




優弥さんは待ってましたと言わんばかりの笑みを浮かべる。

悪魔のようなその笑みに、三人はぞっと身を仰け反らせた。




「九月発売の新曲。

次は今まで以上に鬼曲だな」




そう言ってメンバーに楽譜を手渡す優弥さん。

その顔は満足げにニヤついている。

反対に、三人の顔は青ざめていった。




< 512 / 528 >

この作品をシェア

pagetop