危険なアイツと同居生活
「だけど優弥、他のグループをプロデュースするんでしょ?」
その問いに
「プロデュースだけな。
俺は芸能界一本だから、他のグループの面倒を見ることくらい簡単だ」
冷静に答える優弥さん。
結局、心配しすぎなだけのようだ。
「優弥、Fのプロデュース、手ぇ抜くんじゃねぇよ」
賢一が得意げに言うと、
「その話をしないといけねぇ」
優弥さんは待ってましたと言わんばかりの笑みを浮かべる。
悪魔のようなその笑みに、三人はぞっと身を仰け反らせた。
「九月発売の新曲。
次は今まで以上に鬼曲だな」
そう言ってメンバーに楽譜を手渡す優弥さん。
その顔は満足げにニヤついている。
反対に、三人の顔は青ざめていった。